フィクションとしての「問鉄砲」(パート1) : 家康神話創出の一事例(その2)

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  • フィクション ト シテ ノ 「 モン テッポウ 」(パート 1)イエヤス シンワ ソウシュツ ノ イチジレイ(ソノ 2)

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関ヶ原の戦い(慶長5年9月15日)において、徳川家康が命じて小早川秀秋の松尾山の陣所に向けて鉄砲を撃たせたことにより小早川秀秋の軍勢が家康方に寝返ることになった、いわゆる「問鉄砲」の話については、家康方の軍勢の勝利を決定付け、戦局の流れを変えたとされており、これまで従来の研究史では歴史的事実とされてきた。しかし、「問鉄砲」に関する諸史料(江戸時代の編纂史料)を精査検討した結果、「問鉄砲」に関する話は歴史的事実ではなく、江戸時代における家康神話創出を背景として、「問鉄砲」に関する話が創作された、との結論を得た。

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