児童における規定テンポステップ時の重心動揺変数間の関係

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<p>近年、規定テンポステップ時の重心動揺を利用して青年や高齢者の動的バランス能力が評価されているが、児童の重心動揺に関しては詳細に検討されていない。本研究の目的は、児童の規定テンポステップ時の重心動揺変数間の関係を検討することであった。対象者は6歳から12歳の児童50名(男児25名、女児25名)であった。対象者は動的静的バランス測定システム(竹井機器工業社製)上で40bpm、60bpm、90bpm、及び120bpmのテンポに合わせて40秒間ステップを行った。各テンポについて3試行実施し、3試行の平均を代表値とした。評価変数として、総軌跡長、外周面積、及び標準偏差XとYを選択した。重心動揺変数間の関係は、ピアソンの相関係数により検討した。120bpm以外のテンポにおいて全ての変数間に有意な相関が認められたが、関係の程度は異なった(40bpm: 0.35~0.89、60bpm:0.33~0.87、90bpm:0.29~0.88、120bpm: 0.24~0.87)。 児童における規定テンポステップ時の重心動揺変数間には、120bpm以外において一定の関係があるが、その程度は変数間で異なる。</p>

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