超音波エラストグラフィーの開発

  • 椎名 毅
    芝浦工業大学SIT総合研究所,大学院理工学研究科
  • 三竹 毅
    法政大学情報科学部・情報科学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Development of Ultrasound Elastography

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説明

<p>がん腫瘍,動脈硬化,肝硬変など組織病変を伴う多くの疾患において,その初期段階から組織の硬さ(弾性)が変化することから,従来のCT,MRI,超音波などの医用画像による組織の形態や血流などの機能情報に加え,組織弾性の分布が可視化できれば,早期診断や良悪性の鑑別診断や化学療法などの治療効果の判定に有効であることが期待されていた.その臨床ニーズに応えるため,われわれは産学官連携での超音波エラストグラフィーの研究開発を推進し,2003年に世界初の臨床用装置としての実用化を達成した.また,新技術の臨床現場への普及のため診断ガイドラインの整備が進められた結果,現在では,超音波装置の多くにエラストグラフィー機能が搭載され,乳がん,慢性肝炎などへの新たな画像診断法として臨床の場で広く活用されている.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390013032133199744
  • DOI
    10.11409/mit.40.133
  • ISSN
    21853193
    0288450X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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