CGで描かれた人物の実在性および本人特定性—CG児童ポルノ訴訟とディープフェイク・バーチャルヒューマン技術—
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- 原田 伸一朗
- 静岡大学学術院情報学領域准教授
書誌事項
- タイトル別名
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- Finding the Existence and Identity of the Person Depicted in Computer Graphics: The CG Child Pornography Case and Its Implications for Deepfake and Virtual Human Technologies
説明
<p>本稿は、コンピュータグラフィックス(CG)を用いて制作された画像の児童ポルノ該当性が争われた訴訟を手がかりに、CGで描かれた人物の実在性・本人特定性といった被侵害主体の認定に関わる法理を検討したものである。被写体児童の実在性を要求する日本の児童ポルノ規制においては、児童本人を特定できない場合に、児童の実在性をどう立証するかという手法に課題がある。さらに、ディープフェイク、バーチャルヒューマンなど、現実の姿態と見紛うほどに写実的な画像・動画をCGで表現する技術の発達により、画像・動画上の表象そのものから、描かれた人物の実在性を立証することがより困難となっている。そのような状況を踏まえ、CGによる人物表現の法的評価に関する本訴訟の射程と今後の課題を指摘した。</p>
収録刊行物
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- 情報ネットワーク・ローレビュー
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情報ネットワーク・ローレビュー 21 (0), 14-27, 2022-12-15
情報ネットワーク法学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390013043977349760
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- ISSN
- 24350303
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- JaLC
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可