心不全の最新薬物療法アップデート~Fantastic Four時代のこれから~

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説明

<p>21世紀に入り20年以上経過し、心不全治療も大きく進歩した。欧米ではすでにガイドラインに登場している薬剤が日本では使用できないというジレンマ、いわゆるドラッグ・ラグがあったが、2019年以降、ようやく日本でも処方できるようになった。2010年以前の治療に比較して、2010年代後半の治療は55歳の心不全患者で8歳寿命を延長させることが報告され、心不全治療は、複数の異なった作用機序の薬剤を心不全の重症度が上がるたびに増えていく、足し算の治療が特徴である。</p><p>一方で、収縮能の低下した心不全(HFrEF)に対するエビデンスの構築は進んだものの、収縮能の保たれた心不全(HFpEF)に対する有効な薬剤はなく、道半ばであったが、SGLT2阻害薬の登場により2021年、これまで多くの薬剤が超えられなかった高い壁をついに突き破った。</p><p>本講演では、心不全治療におけるFantastic Fourとは?について、心不全の薬物治療の真髄に迫る。</p>

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