集学的治療後に腹腔鏡下骨盤内臓全摘術を施行したproximal intramural spreadを伴った肛門管腺癌の1例

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タイトル別名
  • A Case of Laparoscope-assisted Total Pelvic Exenteration after Multimodal Treatment for Anal Canal Adenocarcinoma with Proximal Intramural Spread

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説明

<p>症例は46歳の男性で38.7℃の発熱を認め,半年前より出現し,増大する右鼠径部腫瘤が原因であると考え当院受診.生検では大腸癌形質のリンパ節転移の診断であった.精査にて肛門管腺癌の診断で,前立腺下部への浸潤に加え,左鼠径リンパ節にも転移を認めた.大腸癌取扱い規約ではStageIVa(T4bN1aM1a)であった.内視鏡検査では原発巣の近位側に合計3個のproximal intramural spreadを認める稀な臨床像であった.全身化学療法にて内視鏡所見で病変は縮小を認め,遠隔臓器への転移の出現は認めず,術前化学放射線治療後に腹腔鏡下骨盤内臓全摘術を施行した.術後は重篤な合併症をきたすことなく退院となった.病理結果では癌が浸潤していたと考えられる深部の癌は消失し,proximal intramural spreadは消失していた.組織学的治療効果はGrade 2だった.</p>

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