内腸骨動脈破綻の1年後,上直腸動脈破綻をきたしたNF1患者の1例

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  • A case report of neurofibromatosis type 1 patient ruptured superior rectal artery one year after internal iliac artery rupture

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抄録

〔要旨〕症例は38歳女性。急激な左下腹部痛のため救急搬送された。腹部造影CT検査にて,左内腸骨動脈からの造影剤漏出を認め,血管内治療で止血した。経過は良好であり,術後14日目に退院した。退院後,神経線維腫症1型 (neurofibromatosis type 1;NF-1)と診断された。退院の1年後,2~3日前からの腹痛が増強し救急搬送された。搬送時のバイタルは安定していたが診察中にショック状態に陥り,緊急開腹手術の方針となった。上直腸動脈破綻を認め, 異常血管を切除し結紮止血した。術後経過は良好であり,術後11日目に退院となった。NF1を既往とする患者は,致死的な血管破綻をきたす可能性があると認識する重要性を示唆する1例であった。

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