初回禁煙治療が長期禁煙維持に及ぼす効果

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書誌事項

タイトル別名
  • Association between the First Smoking Cessation Treatment and Continuous Abstinence for up to 3 Years:
  • Analysis of Japanese Medical Claims and Annual Health Checkup Data
  • ―定期健康診断と診療報酬データによる後ろ向き研究―

抄録

<p>【目 的】 診療報酬データと定期健康診断のデータを用いて保険適用を伴う禁煙治療の初回利用と禁煙継続との関連性を検討した。<br>【方 法】 2005年4月から2019年12月までの日本における診療報酬と定期健康診断のデータを用い、定期健康診断の習慣的な喫煙に関する項目への回答が「はい」から「いいえ」に変わった期間において、保険適用を伴う禁煙治療を実施した群(治療群)と行わなかった群(非治療群)に分けた。両群において、その後の健康診断時に禁煙を維持している人の割合を後方視的に比較した。<br>【結 果】 禁煙達成後3年間の継続した定期健康診断データが揃っている7,766名(治療群505人、非治療群7,261人)を分析した。禁煙と回答した時点から1年後、2年後、3年後の時点で禁煙を維持している人の割合は、治療群が非治療群と比べ1.08~1.09倍、いずれも統計学的有意差をもって高かった。<br>【結 語】 禁煙治療を受けた群は、治療を受けずに禁煙達成した群と比べて長期的な禁煙維持が期待できることが示唆された。</p>

収録刊行物

  • 日本禁煙学会雑誌

    日本禁煙学会雑誌 17 (3), 29-35, 2022-11-07

    特定非営利活動法人 日本禁煙学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390013120580458880
  • DOI
    10.14950/jstc.17.29
  • ISSN
    18826806
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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