視覚障害と信仰世界

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書誌事項

タイトル別名
  • Visual Impairment and the World of Beliefs
  • The Way of the Tactile Person
  • 触常者の行き方

抄録

<p>出版資本主義から近代国民国家を立ち上げた想像の共同体において「視覚障害」は、墨字読者の周辺に位置づけられた存在となった。それ以前から実在してきた琵琶法師等盲人僧たちの研究やその周辺に存在してきたイタコたちの研究は、そうした近代社会に表象された姿を相対化する研究となってきた。本稿ではこうした「目に見えない世界」の研究者であり、かつ、当事者でもある広瀬浩二郎の研究と実践を分析することで、これまでの宗教研究の理論や議論に対し「参与の感覚」「点字的脱構築」「参与への誘い」といった諸側面からの再考を迫るものとなる。また広瀬自身による応答はこれらの諸側面がどのように通底するのかという理解を促進するものとなろう。</p>

収録刊行物

  • 宗教研究

    宗教研究 96 (2), 3-28, 2022-09-30

    日本宗教学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390013120580460800
  • DOI
    10.20716/rsjars.96.2_3
  • ISSN
    21883858
    03873293
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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