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- 松下 康一
- ENEOS(株)中央技術研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- Residue Upgrading by Hydroprocessing of Deasphalted Oil
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説明
<p>我が国の製油所における重質油の分解は,残油流動接触分解(RFCC)装置が中心に行われている。また,国際海事機関による規制により,船舶用燃料(LSFO)の硫黄濃度を0.5 wt%以下に低減しなければならない。そのため,残油脱硫(RDS)装置は過酷な運転が強いられる。本研究では,溶剤脱れき(SDA)装置から得られた脱れき油(DAO)を処理するRDS触媒システムを開発した。本技術は,減圧残査油(VR)からRFCC原料とLSFOを同時に製造でき,製油所のフレキシブルな運転に寄与できる。VRはバナジウムやニッケルを多く含んでいる。SDAは触媒劣化を引き起こすバナジウム,ニッケル等の重質金属の低減が可能である。しかし,DAO中の金属化合物は反応性が高いがゆえ脱メタルされて触媒に堆積しやすく,常圧残査油の場合よりも触媒劣化が速い。これに対処するため,DAO処理に特化したRDS触媒システムを開発した。その結果,RDSでのメタル劣化を抑制し,かつ窒素分の低減によるRFCC転化率の向上が可能となった。</p>
収録刊行物
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- Journal of the Japan Petroleum Institute
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Journal of the Japan Petroleum Institute 66 (1), 15-22, 2023-01-01
公益社団法人 石油学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390013168589082880
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- NII書誌ID
- AA11590615
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- ISSN
- 1349273X
- 13468804
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- NDL書誌ID
- 032625079
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可