北海道大学におけるデンタルイノベーション

  • 吉田 靖弘
    北海道大学大学院歯学研究院生体材料工学教室 日本歯科医学会連合大型研究推進委員会
  • 中西 康
    北海道大学大学院歯学研究院生体材料工学教室 日本歯科医学会連合大型研究推進委員会
  • 赤坂 司
    北海道大学大学院歯学研究院生体材料工学教室
  • 日下 輝雄
    北海道大学大学院歯学研究院生体材料工学教室 日本歯科医学会連合大型研究推進委員会 経済産業省大臣官房会計課厚生企画室
  • 山本 照子
    北海道大学大学院歯学研究院生体材料工学教室 日本歯科医学会連合大型研究推進委員会 東北大学

書誌事項

タイトル別名
  • Dental innovation at Hokkaido University

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説明

<p>大学発シーズを実用化につなげるためには,国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)などの公的資金が欠かせない。AMEDの研究費を獲得するためには,設立に携わった文部科学省,経済産業省,厚生労働省に加えて,新たに参画した総務省の特徴を理解する必要がある。著者らは,公的な支援を受けて「CPCモンモリロナイト」と「リン酸化プルラン」という2つの「ものづくり事業」に取り組んでいる。CPCモンモリロナイトは,殺菌剤である塩化セチルピリジニウム(CPC)を食品添加物であるモンモリロナイトの層間に封入した材料で,歯科材料に添加することにより抗菌性を付与することができる。リン酸化プルランは,歯質接着理論を基に分子設計された生体硬組織への接着,粘着性を有する生体吸収性材料である。体内埋植用材料として用いられているコラーゲンやヒアルロン酸に替わる新素材として期待されている。本稿では,これらの具体例を通して,大型研究費の特徴と進め方を解説する。</p>

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