嚥下障害に対する経口的レーザー手術

  • 千年 俊一
    久留米大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Transoral Laser Surgery for Dysphagia

抄録

<p>世界的な人口の高齢化に伴い嚥下障害患者は増加傾向にある.嚥下障害のうち食道入口部機能不全に対する最も効果的な治療に外科療法の一つである輪状咽頭筋切断術がある.近年の輪状咽頭筋切断術では,従来の頸部外切開法に比べ,より低侵襲なアプローチ法として内視鏡下輪状咽頭筋切断術(endoscopic cricopharyngeal myotomy: ECPM)が普及してきた.CO2レーザーを使用したECPMは,食道入口部を開大させ嚥下時の食物通過を容易にすることのできる経口的手技である.本稿では,ECPMにおけるCO2レーザーの特徴とマイクロマニピュレーターを使用したその手技について概説する.</p>

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参考文献 (11)*注記

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