日本における在留外国人を対象とした文化政策の現状と課題

書誌事項

タイトル別名
  • The Current Situation and Issues regarding Cultural Policy for Foreign Residents in Japan
  • ニホン ニ オケル ザイリュウ ガイコクジン オ タイショウ ト シタ ブンカ セイサク ノ ゲンジョウ ト カダイ

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説明

日本は人口減少を背景に,外国人の受け入れを拡大しており,在留外国人が増加している。国における文化政策の方針では,文化芸術は在留外国人を含めあらゆる人々に社会参加の機会をひらく社会包摂の機能を持つとしているが,具体的な施策はまだ十分に展開されていない。自治体の政策を見ると,いくつかの先進的な自治体では多文化共生政策と文化政策の接続が見られ,文化芸術を通じた外国人との交流や,外国人の文化へのアクセシビリティの確保,外国人がもたらす多様性を地域の活力にすることの重要性等が政策に掲げられている。外国人を対象としたアート・プロジェクトの事例調査からは,地域の実態に応じた支援や関係機関との連携,適切なプログラム開発とそれに向けた研修の機会が必要であることが指摘できる。政策が理念で終わらないように,さらに実態を調査し,現場の課題やニーズに対応した,具体的な支援のあり方を検討することが必要である。

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