T2強調MRI画像に用いる脂肪抑制強度の検討

書誌事項

タイトル別名
  • T2 キョウチョウ MRI ガゾウ ニ モチイル シボウ ヨクセイ キョウド ノ ケントウ

この論文をさがす

抄録

当院で撮像しているT2強調系撮像シーケンスは,T2強調画像と脂肪抑制T2強調画像の2種類である.前者は水と脂肪が共に高信号,後者は脂肪と筋肉が共に低信号となり読影困難だった.そこで脂肪抑制強度を調整し,1種類の画像で水,脂肪,筋肉が視覚的に分離できるような,通常よりも弱い脂肪抑制(以下FatSAT)の強さを求めた.FatSATの強度を0から100%まで10%ごとに変化させ撮像し信号雑音比を測定,あわせて物理評価,視覚評価を行った.FatSATを強くするほど信号雑音比は低下した.物理評価ではFatSAT 0から30%で水,脂肪,筋肉の信号値が分離した.視覚評価ではFatSAT 20,30%で水,脂肪,筋肉の信号が分離した.これより水,脂肪,筋肉を同時に同定できるのはFatSAT 20,30%だったが,より信号雑音比の高いFatSAT20%が最適である.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ