交互砂州と網状河川の裸地砂州における河道内樹木の種子分散と定着特性

書誌事項

タイトル別名
  • RIPARIAN VEGETATION SEED DISPERSAL AND SETTLEMENT ON BARE SANDBARS IN ALTERNATE AND BRAIDED CHANNELS.

抄録

<p> 本研究では,ヤナギ類のような砂州や高水敷に形成された裸地に最初に侵入するパイオニア植物を対象とし,流れによって輸送される種子(粒子)の分散・定着特性について,水路実験と数値計算より検討した.種子分散は,交互砂州と網状河川の何れの形態においても,出水中,水路全体に渡って広がった.種子の定着は,交互砂州の場合,流量低減期にのみ局所的に生じた.一方,網状河川の場合,高流量条件下であっても小スケールでは流路が移動・分岐し,水際の前進・後退が生じる.このため,交互砂州と異なり,流量低減期以外にも粒子は砂州上に広く定着した.本検討条件下では,浮遊性種子(粒子)の分散・定着特性は,サイズや比重よりも流量形状と地形,種子散布時期に強く支配されることが示された.</p>

収録刊行物

参考文献 (8)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ