学校作業療法士の課題と推奨される介入方法 ─スコーピングレビュー─

DOI
  • 助川 文子
    県立広島大学保健福祉学部保健福祉学科作業療法学コース
  • 伊藤 祐子
    東京都立大学大学院人間健康科学研究科作業療法科学域

書誌事項

タイトル別名
  • Challenges in and Recommended Interventions for Assigning School-Based Occupational Therapists: A Scoping Review

抄録

【目的】日本で学校作業療法士は,未だ明確な位置づけがない.そのため先行する海外研究より,その課題と推奨される介入方法を検討した.<br>【方法】2005─2020 年の期間,PubMed,MEDLINE,Scopus,The Cochrane Library に発表された原著論文から,検索語を“Occupational therapy”,“School-based”, そして“participant”を AND 検索し,研究疑問を 1)発達障害児を対象とする学校作業療法士の課題と,日本の介入モデルから 2)直接介入モデル,3)間接介入モデルとして,適合する論文を,PRISMA 拡張版チェクリストに基づき選定し,概説するスコーピングレビューを行った.<br> 【結果】2020 年 3 月 4─5 日に文献データベースより 115 論文抽出し,1 次スクリーニングより 31 論文を全文分析対象とした.1)学校作業療法士の課題は 15 論文,2)直接介入モデルは 3 論文,3)間接介入モデルは 1 論文が対応した.<br>【結論】教員らと協業する上で,作業療法の認知を高める重要性が示された.また介入モデルの研究は少なく,間接介入モデルでは対象児に変化がなかった.今後さらなる実証が望まれる.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390013430232939776
  • DOI
    10.24531/jhsaiih.24.2_106
  • ISSN
    24333018
    18800211
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

問題の指摘

ページトップへ