視床下部過誤腫によるてんかんに対する学童期以前での手術成績

DOI
  • 白水 洋史
    国立病院機構西新潟中央病院機能脳神経外科 国立病院機構西新潟中央病院視床下部過誤腫センター
  • 増田 浩
    国立病院機構西新潟中央病院機能脳神経外科 国立病院機構西新潟中央病院視床下部過誤腫センター
  • 亀山 茂樹
    新潟聖籠病院脳神経外科

書誌事項

タイトル別名
  • Surgical outcomes of patients with hypothalamic hamartoma treated at preschool age

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抄録

<p>視床下部過誤腫によるてんかんに対する定位温熱凝固術について,早期治療の効果を検討した.手術時18歳以下の症例中,5歳以下(学童期前群)73例と6歳以上(学童期群)79例で比較した.学童期前群はより大規模な手術を要し,再手術率も高かったが,合併症率には有意差はなかった.笑い発作の消失率は,学童期群に比べ有意に低く,また発達改善も学童期群より有意に低かった.早期手術は比較的安全だが,効果がより優れているわけではなく,個々の症例で適切な手術時期の検討が必要と考えられた.</p>

収録刊行物

  • 小児の脳神経

    小児の脳神経 47 (4), 377-381, 2022

    一般社団法人 日本小児神経外科学会

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