システム開発時の仕様変更に対する逐次的な意思決定について
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- 菊井 隆寛
- 兵庫県立大学情報科学研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- Sequential decision making for specification changes during system development
- Comparing Waterfall and Agile Method
- ウォーターフォール型とアジャイル型を比較して
説明
<p>本研究では、仕様変更に対する逐次的な意思決定方法を再現し、ウォーターフォール開発とアジャイル開発間の違いについて観察を行った。そのためのアプローチとして、ウォーターフォール型とアジャイル型のモデルを制作し、ユーザニーズの変化が生じた際に、「仕様変更を行うべきか」の意思決定を、強化学習を用いて学習させた。学習後に得られた意思決定方法の違いを観察した結果、ウォーターフォール型では開発過程の後半で仕様変更を行い、また受け入れ回数が少ない傾向が得られた。一方、アジャイル型では開発過程の比較的前半で仕様変更を行い、受け入れ回数も多い傾向が得られた。このことから、開発手法に応じて、仕様変更に対する対応方法を変える必要性が示唆された。</p>
収録刊行物
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- 経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
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経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 202211 (0), 167-170, 2023-01-31
一般社団法人 経営情報学会