経過観察中に捻転・梗塞をきたした遊走脾の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Torsion and Infarction of a Wandering Spleen during an Observation Period
  • ケイカ カンサツ チュウ ニ ネンテン ・ コウソク オ キタシタ ユウソウヒ ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は81歳,女性.6年前から腹部CTで遊走脾と脾腫を指摘され,血液検査では汎血球減少を認めていたが自覚症状は見られなかったため,経過観察されていた.転倒を機に倦怠感,食欲不振が出現した.腹部造影CTでは,脾動静脈はwhirl signを形成しており,脾臓内部に造影不良域を認めた.遊走脾の捻転と脾梗塞が疑われたため,当院へ紹介となった.紹介時は状態が安定していたため,待機的に開腹脾摘出術が施行された.術前の腹部造影CTでは脾腫は軽度改善し,脾臓梗塞部は被膜のみが造影されcapsular rim signを呈していた.術後は経過良好で,術後8日目に退院した.脾捻転の手術例は稀であり,文献的考察を加えて報告する.</p>

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参考文献 (10)*注記

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