約4年の経過を観察した胃癌と同時性重複腸間膜脂肪肉腫の1例

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タイトル別名
  • Synchronous Gastric Cancer and Double Mesenteric Liposarcoma Monitored for Approximately 4 Years
  • ヤク 4ネン ノ ケイカ オ カンサツ シタ イガン ト ドウジセイ チョウフク チョウ カンマク シボウ ニクシュ ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は88歳,女性.前医にて2013年に盲腸癌,下行結腸癌術後のフォローアップ中,2020年に心窩部痛を自覚し,上部消化管内視鏡検査で胃癌の診断となり当科へ紹介となった.2016年より増大する腸間膜嚢胞を認め,腫瘍性病変を疑い,幽門側胃切除術と腸間膜嚢胞切除術を同時に施行した.病理学的所見にて胃癌(pT3N2M0,Ly1c,V1b,pStage IIIA)と腸間膜脂肪肉腫(S100陽性,SMA少数陽性,高分化型ないし脱分化型)と診断した.</p><p>脂肪肉腫は四肢や後腹膜に発生することが多く,腸間膜原発は稀である.また,胃癌との同時性重複症例は過去に報告がない.今回,約4年の経過を観察した胃癌と同時性重複腸間膜脂肪肉腫の1例を経験したため,文献的考察を加えて報告する.</p>

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参考文献 (16)*注記

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