右下葉肺癌術前に高周波スネアによる気管ポリープ切除を要した気管気管支骨軟骨形成症の1例

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タイトル別名
  • A Case of Tracheobronchopathia Osteochondroplastica with a Polyp Resected Using Bronchoscopic Electrosurgical Snaring Before Lung Cancer Surgery

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抄録

<p>背景.気管気管支骨軟骨形成症(tracheobronchopathia osteochondroplastica:TO)は特徴的な気管支鏡所見を持つ稀な疾患である.合併したポリープ病変が治療に影響したケースは報告例がない.症例.79歳女性.右下葉肺癌が疑われ経気管支肺生検を施行した際に気管の多発する白色隆起病変と気管ポリープを認めTOと診断した.遠隔転移はなくSTAGE 1Bの肺腺癌の診断で手術方針となった.ポリープが分離肺換気手術の障害になると考えられたため,軟性気管支内視鏡下にポリープ切除し支障なく右肺下葉切除が行えた.結論.軟性鏡下の高周波スネアを用いて安全にTOの気管ポリープを切除できた.</p>

収録刊行物

  • 気管支学

    気管支学 45 (1), 19-24, 2023-01-25

    特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

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