1930年代カートゥーン・アニメーションにおける蜘蛛の巣の機能
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- 早川 めぐみ
- チューリッヒ大学大学院博士課程
書誌事項
- タイトル別名
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- The Function of the Spider Web in 1930s Cartoon Animations
抄録
<p>この論文では、1930年代のアメリカのカートゥーン・アニメーションを対象に、「蜘蛛の巣」がナラティヴ上および空間上果たしうる機能について、当時の技術的制約やアニメーションスタイルを踏まえた上で考察した。蜘蛛の巣はそのシンプルで独特な形状から、様々なモノとなり登場する。蜘蛛の巣はまた「時の経過」を暗示し、寂しさや貧しさといった印象を与える。更にその網目状の構造から、蜘蛛の巣は様々な「奥行きの手がかり」として機能し、二次元世界に奥行き感を付与している。その透過性は、複数のレイヤーを重ねるセル・アニメーションの空間構成においても有利に働く。『風車小屋のシンフォニー』で蜘蛛の巣が形成する「面」は、マルチプレーン・カメラによって作られる奥行き感を強調している。また、繊細な蜘蛛の巣の描写は、ディズニー・スタジオの高度な色彩技術と洗練された描画技術を示す最適なショーケースとしても機能している。</p>
収録刊行物
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- アニメーション研究
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アニメーション研究 23 (1), 67-75, 2023-01-31
日本アニメーション学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390013629432838400
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- ISSN
- 24351989
- 1347300X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可