東井義雄のいのちの言葉を道徳教育に活用する試みの研究

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  • Using the Words of Yoshio Toui in Moral Education
  • ヒガシイヨシオ ノ イノチ ノ コトバ オ ドウトク キョウイク ニ カツヨウ スル ココロミ ノ ケンキュウ

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抄録

東井義雄は、自らを生活綴方教師と呼び、学習の理論を「生活の論理」と「教科の論理」とした。教師である東井には、仏教の僧侶という一面もある。学校では宗教教育は行わないように配慮したが、生き方に関するいのちの言葉を発した。この東井のいのちの言葉は、道徳教育の場としての要である「特別の教科道徳」でも、活用が可能であると考えられる。東井の道徳教育の考え方は、徳目主義の道徳には否定的だったことから、本研究では読み物資料としての活用や徳目に応じた教師の説話として活用の検討は想定しなかった。東井のいのちの言葉は、後世に残すべき価値があると考え、東井のいのちの言葉の活用を試みた。東井のいのちの言葉の中から選出し、試案として、大学の授業で教員免許の取得を目指す学生に質問紙調査を実施した。読んだ印象に基づく量的調査に加え、その理由を調べることによって質的調査を実施した。本研究は、東井のいのちの言葉が「特別の教科道徳」を要とした道徳教育に活用できるかを検討した。

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