河川官僚の思想⑵ : 青山俊樹が考える土木および技術者のあるべき姿

書誌事項

タイトル別名
  • The Thought of River Bureaucrats in Japan⑵ : Toshiki Aoyama’s Vision of Civil Engineering and Engineers
  • カセン カンリョウ ノ シソウ ⑵ アオヤマ トシキ ガ カンガエル ドボク オヨビ ギジュツシャ ノ アル ベキ スガタ

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説明

本稿では,青山俊樹の言説を手がかりとしながら,青山が,長良川河口堰問題以前の土木や技術者に欠けていたもの,そして,これからの土木およびそれにかかわる技術者が持つべきものをどのように考えていたかという点に注目し,それらを整理した。以前の土木および技術者に欠けていた要素として,美に対する感受性や意識,また,河川に限定すれば,水と緑との関連性に対する意識,自然に対する畏敬の念などが指摘されるとともに,これからの土木およびそれに携わる技術者が,そうした点にセンシティヴになるのみならず,さらにそれを助長できるような人材養成の仕組み作りについても言及する。そして,高度な専門性とともに幅広い知識・見識を持つ技術者を「T字型人間(技術者)」と名付け,これからの技術者の模範的なあり様として提示している。

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