下肢静脈瘤血管内塞栓術後に未治療の分枝に生じたphlebitisの1切除例

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タイトル別名
  • A Case of Phlebitis Removal That Developed at an Untreated Tributary after Cyanoacrylate Closure for Varicose Veins

抄録

<p>下肢静脈瘤血管内塞栓術(cyanoacrylate closure)の経過において未治療の浅在性分枝にglue流入に伴うphlebitisを生じ,内服治療で軽快が得られず切除に至った症例を経験した.症例は75歳男性.右大伏在静脈(great saphenous vein: GSV)本幹に対し血管内塞栓術を施行.GSV本幹には顕著な炎症は認めず経過したが,術後1週間目に未治療のGSV分枝に発赤,痛みを伴う硬結が生じphlebitisと診断.全身症状や他の部位の皮膚病変は伴わず,NSAIDs投与での経過観察を行った.しかしその後も炎症が軽快せず痛みが持続するため,硬結部の摘出手術を施行.病理組織検査で血管内にglueを確認し,異物反応に伴う炎症所見を認めた.GSV本幹を含め炎症の再燃は認めないが,長期の経過観察が必要であると考える.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390013728848637440
  • DOI
    10.11401/jsvs.22-00086
  • ISSN
    1881767X
    09186778
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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