新型コロナウイルス感染症の血液透析患者に対するカシリビマブ/イムデビマブの使用経験

DOI Web Site Web Site 参考文献9件 オープンアクセス
  • 酒井 敬史
    東京医科大学八王子医療センター腎臓病センター腎臓内科
  • 吉川 憲子
    東京医科大学八王子医療センター腎臓病センター腎臓内科
  • 井上 暖
    東京医科大学八王子医療センター腎臓病センター腎臓内科
  • 内田 貴大
    東京医科大学八王子医療センター腎臓病センター腎臓内科
  • 小島 糾
    東京医科大学八王子医療センター腎臓病センター腎臓内科
  • 冨安 朋宏
    東京医科大学八王子医療センター腎臓病センター腎臓内科
  • 山田 宗治
    東京医科大学八王子医療センター腎臓病センター腎臓内科
  • 尾田 高志
    東京医科大学八王子医療センター腎臓病センター腎臓内科

書誌事項

タイトル別名
  • Casiribimab/imdevimab treatment for hemodialysis patients with COVID-19 infection
  • シンガタ コロナウイルス カンセンショウ ノ ケツエキ トウセキ カンジャ ニ タイスル カシリビマブ/イムデビマブ ノ シヨウ ケイケン

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抄録

<p>血液透析患者の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対して中和抗体の重症化抑制効果が期待されている.2021年8~9月に当院に入院したCOVID-19血液透析患者のうち,適用基準を満たしカシリビマブ/イムデビマブ(REGEN-COV)を投与した8症例を紹介する.投与例の平均年齢は72.8歳,男性5人,ワクチンの接種歴は2回4人,1回3人であった.COVID-19発症から平均3.8日目にREGEN-COVを投与した.REGEN-COV投与前に肺炎像を4人に認めた.慢性腎臓病以外の重症化リスク因子を7つ認めた症例のうち1人はREGEN-COV投与前に肺炎像を認めなかったが,投与後に新規に酸素需要と肺炎像を認め,13日目に死亡した.REGEN-COV投与後は良好な経過を辿った症例が多かったが,重症肺炎発症例も認めた.血液透析患者においてREGEN-COVは,重症化リスク因子数が多い場合に重症化を予防できない可能性がある.またオミクロン株には有効性が減弱する報告もあり,REGEN-COVの使用には重症化リスク因子数やウイルス株への配慮が必要である.</p>

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