書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of COVID-19 Successfully Treated with Combination of Kakkonto and Shosaikotokakikyosekko
抄録
<p>現在の新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019:COVID-19)によるパンデミックの前のものとして,1918~1920年のH1N1亜型インフルエンザの世界的大流行が挙げられる。日本における治療の記録として特記されるものに,東京の木村博昭が柴葛解肌湯などの処方を使用し,1人も死者を出さなかったという逸話がある。症例は31歳女性のCOVID-19陽性者で,ホテルにて経過観察になった初日から1週間柴葛解肌湯近似処方として,葛根湯と小柴胡湯加桔梗石膏が投与された。投与初日にみられた強い頭痛,酸素飽和度の低下,体動時のみならず安静時にもみられた心拍数の増加,体動時の息切れと,翌日から現れた味覚障害と嗅覚障害は,ホテル退所時にはほとんど認められず,葛根湯と小柴胡湯加桔梗石膏併用の有効性が示唆された。COVID-19は,初期から表証に加えて裏証を呈することが多いので,COVID-19に漢方治療を行う場合の第一選択には葛根湯と小柴胡湯加桔梗石膏併用が推奨される。</p>
収録刊行物
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- 日本東洋医学雑誌
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日本東洋医学雑誌 72 (4), 415-419, 2021
一般社団法人 日本東洋医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390013817328649856
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- ISSN
- 1882756X
- 02874857
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可