在宅持続脳室髄液ドレナージによる頭蓋内圧管理の経験

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  • Experience in managing intracranial pressure with home-based continuous ventricular CSF drainage

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抄録

<p> 原発性悪性脳腫瘍の多くは積極的な治療にもかかわらず再発し不幸な転機をたどる。とくに再発による髄液播種は余命1~2カ月の終末期であり病院での終焉を迎えるのが通常である。今回在宅持続脳室髄液ドレナージによって自宅退院とした症例を経験したので報告する。24歳女性、髄芽腫に対し手術、化学療法を行い寛解、5年後に再発、髄液播種から水頭症をきたした。脳室リザーバー留置、間欠的髄液排除により激しい頭痛・嘔吐は改善し自宅退院となった。間欠的に髄液排除を行っていたが、排除量が増加し持続的な髄液排除が必要となり自宅に髄液ドレナージ用のサイフォンシステムを設置した。夜間持続排除を行い、約1カ月間ではあるが、日中は食事や介助での散歩も含め自宅療養生活が可能であった。在宅医療におけるサイフォンシステム導入の有効性と問題点について考察し報告する。</p>

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