直交異方二次元弾性論の境界値問題

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  • チョッコウ イホウ 2ジゲン ダンセイロン ノ キョウカイチ モンダイ

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説明

直交異方弾性体内の応力分布の特異性を数値的に見るために必要な計算式を第Ⅰ章において求めた.基本的な若干の場合,すなわち直交二次元弾性論における無限領域,半無限領域,帯状領域,一つの楕円孔あるいは円孔のある無限領域,半無限領域,および帯状領域の境界値問題である.ここに無限に拡がりを持つと言うことは数学的な意味で言うことであって,力学的に言えば,荷重点とか孔などの今問題にしている境界から他の境界が充分離れていることである.しかし,“充分離れている”とは明瞭な言葉ではないが,それは許し得る誤差にも関係することであるし,それはそれとして別個の問題になり得るもので,この研究では第Ⅱ章の一二の例から推察するにとどめておく.第Ⅱ章には主として強化積層材を例として異方性にもとずく応力分布の特異性を示した.特にことわりなき限り前報に掲げた強化積層材I,すなわちk_r=2.53, k_s=0.874を用いて算出した数値である. 孔ある帯板についてはSpruce(k_r=4.113, k_s=1.249),およびEiche(k_r=2.307,k_s=1.053)について計算した.

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