潮岬沖における黒潮の短周期変動

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  • シオノミサキオキ ニ オケル クロシオ ノ タン シュウキ ヘンドウ

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1975年7月4日から16日にかけて潮岬沖にて黒潮の変動現象を観測した. 偶然にも観測期間直後から黒潮は十数年ぶりに大蛇行に移行し始めたが, 観測結果によれば大蛇行直前の黒潮は, 通常よりかなり流れが速く, 潮岬沖の海域としてはこれまでの最高値となる流速を示した. また流軸は陸岸に接近していて, 水深300mの所でも4ノットの流速が観測された. さらに短時間に大幅な流速変化を示した. また潮岬沖における黒潮の流速は4分の1日および半日の潮汐周期で変動しており, 過去の海流資料の解析によれば, 変動の位相は場所によって異なっている. この流速変動に呼応して水温場も変動しており, 黒潮の流速が弱いときに南側の暖水が流入してくる機構を示唆している.

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