船首くび飾り渦
書誌事項
- タイトル別名
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- The Necklace Vortex of the Ship
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説明
一般に航行中の船舶からは多数の渦糸がほとんど平行して長く後方に尾を曳いているのが普通である。その中で一番外側の禍糸は船首を取り囲んであたかも首飾り状を呈するので"船首くび飾り禍"と呼ぶことにする。この船首くび飾り渦は船首前方の水面の跳水視象の結果発生するもので, Froude数によって支配され, Froude数が大きいほどまた船首の形がずんぐりしているほど強く現われる。これに反し,境界層の3次元剥離の結果として船底彎曲部から発生する剥離渦の方はReynolds数のみによって支配され,船首くび飾り渦とは全く異なる種類の渦である。船首くび飾り渦は大きなエネルギー損失を伴うので船にとって好ましくない存在であると考えられる。なお船尾からも船首くび飾り禍と同様の跳水禍が発生するが渦の強さは一般に船首くび飾り渦よりも弱い。
収録刊行物
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- 應用力學研究所所報
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應用力學研究所所報 31 17-28, 1969
九州大学応用力学研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390013861774352640
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- NII書誌ID
- AN00026715
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- DOI
- 10.15017/6769096
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- HANDLE
- 2324/6769096
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- ISSN
- 00307734
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可