日本のドイツ語教育におけるYouTubeビデオ : 言語素材を批判的に使用する方法のトレーニング

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  • Schulung im kritischen Umgang mit authentischen Lernmaterialien: YouTube-Videos im japanischen Deutschunterricht

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抄録

本論文では,動画共有プラットフォームYouTube が,日本のドイツ語学習者の外国語学習にとってどのような可能性を持っているかを検討する。この目的のため,広島大学で実施されたドイツ言語文化事情のオンライン授業において,YouTube 動画を使うことでその国の言語文化に関する情報がどの程度得られるかを評価する事例研究を行った。この授業を受講した3人の学習者(CEFR A2)は,与えられたテーマに基づいて興味のあるYouTube 動画を自ら検索し,それらを学習プラットフォームBb9を通して互いに共有し,とりわけ,選択した動画の要約と批評を含む動画紹介のレポートに基づいてそれらがドイツ語学習にふさわしいかどうかを議論した。本研究の基礎となったデータは,学習者によって書かれたビデオ紹介とコメントの分析,ならびにコース終了後に実施された書面による学習者アンケートからなる。この事例研究の結果,学習者はYouTubeの動画を利用することで,本物の視聴覚教材のドイツ語学習過程における利点を体験し,それを批判的に利用する訓練を受けることができたことがわかった。さらに,YouTube プロジェクトを通し,文章表現力を伸ばすとともに,学習言語の文化圏に関する自分の興味を学習に生かすことができた。

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