中学生から青年期後期にかけての関係性攻撃の安定性と主張性:社会的スキルおよび適応感との関連

書誌事項

タイトル別名
  • The Stability of Relational Aggression from Middle School Age to Late Adolescence : Links to Assertiveness, Social Skills and Sense of Adaptation
  • チュウガクセイ カラ セイネンキ コウキ ニ カケテ ノ カンケイセイ コウゲキ ノ アンテイセイ ト シュチョウセイ,シャカイテキ スキル オヨビ テキオウカン ト ノ カンレン

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説明

本研究の目的は,中学生から青年期後期にかけての関係性攻撃の安定性を明らかにし,関係性攻撃と主張性,社会的スキルおよび適応感との関連について検討することである.大学・短大・専門学校に所属する青年期後期の学生254名に対して,中学生当時の関係性攻撃を回顧する質問紙調査を実施し.分析の結果,中学生から青年期後期にかけて関係性攻撃は安定しており,一部は高いまま維持されることが示された.現在の関係性攻撃と同時点の適応感には問題が示されなかったが,関係性攻撃が高く維持される場合,適応感が低下することが示唆された.また,関係性攻撃者の全体的な傾向として一部の主張性と社会的スキルが関係性攻撃傾向の低い者より優れていた.特に,社会的スキルが高い関係性攻撃者は,スキルの低い関係性攻撃者に比べて適応感が高かった.以上の結果を踏まえて介入への示唆について考察を行った.

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