青年期における親性準備性に関する研究動向と保育者が行う子育て支援における課題

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タイトル別名
  • Trends in Research on Readiness of Parenthood in Adolescents and Issues in Childcare Support Provided by Nursery Teachers
  • セイネンキ ニ オケル シンセイ ジュンビセイ ニ カンスル ケンキュウ ドウコウ ト ホイクシャ ガ オコナウ コソダテ シエン ニ オケル カダイ

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抄録

本稿では,青年期における親性準備性の先行研究を概観し,親性準備性の定義と発達に関連する要因を整理し,初めての子育てを経験する保護者への有用な子育て支援策の手立てとなる知見を整理した。<br>  親性準備性の定義は統一されていないものの,性別を問わず一貫して「養育役割」を含む概念として構成され,概して男性よりも女性の方が高いとされてきた。しかしながら,1990年代以降,父親の育児参加が奨励さるようになり,最近の若者世代では育児参加に関する性役割の認識にあまり性差が生じなくなっていることが明らかになった。また,後天的に育まれる親性準備性は,乳幼児との関係が乏しい現代においては自然に育まれにくくなっており,親としての認識や役割,具体的な子ども理解や関わり方等,日常的な子育てスキルを獲得し,親の養育力の向上に繋がる支援の必要性が確認出来た。

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