わが国における林業労働のエルゴノミクス研究の変遷と今後の展望
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- 今冨 裕樹
- 東京農業大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Transition and future prospects of ergonomic research on forestry work in Japan
抄録
<p>本研究はこれまでのわが国での林業労働に関するエルゴノミクス研究を調査し,今後の林業労働のエルゴノミクス研究のあり方,課題を提起することを目的としている。本研究では林業労働のエルゴノミクス研究に関して文献調査を行い,わが国で林業労働のエルゴノミクス研究が始まった大正中期より今日まで林業機械化の推移とともに内容を整理した。林業機械の変遷区分はⅠ期を明治から1945年,Ⅱ期を1946年から1965年,Ⅲ期を1966年から1985年,Ⅳ期を1986年から2005年,Ⅴ期を2006年以降とした。 その結果,第Ⅲ期から第Ⅴ期にわたる期間全体では,「労働負担の軽減・快適性追求」や「労働災害防止」に関する研究テーマが多いことが確認された。Ⅳ期以前は,「労働負担評価に関する研究」,「機械・装置の安全装備」や「機械器具の評価改良」が多かったのに対し,近年(Ⅴ期)では「安全教育・研修・技能向上」等,労働者育成をテーマとしたものが多かった。これらの結果を踏まえ,労働災害防止,労働安全衛生・健康管理,労働組織・体制の構築,教育組織・体制・制度の構築に区分し,今後取り組むべき課題を示した。</p>
収録刊行物
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- 森林利用学会誌
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森林利用学会誌 38 (1), n/a-, 2023-01-31
森林利用学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390014016714218624
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- ISSN
- 21896658
- 13423134
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可