皮膚の外観を評価指標とする室内湿度制御に向けた基礎的研究

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タイトル別名
  • Fundamental Research for Indoor Humidity Control Using Skin Appearance as Evaluation Index

抄録

<p>冬期の室内湿度は低くなりがちであるが、室内環境制御・設計に際しては、人の健康の観点より湿度の最低基準を明らかにし、無用な加湿を抑えることが重要である。本研究は、人の健康をはかる指標の一つとして皮膚の外観に着目し、湿度との関係を被験者実験により明らかにし、新しい評価方法に向けた基礎的な知見を得ようとするものである。5名の被験者に対し、左手甲中央部の皮膚周辺の絶対湿度をステップ変化させる被験者実験を行った。まず、皮膚顕微鏡画像の撮影と皮膚含水率測定を連続的に行い、湿度低下時に皮膚表面に存在する皮溝の幅の拡大(キメが粗くなる)と皮膚含水率低下がほぼ同時に生じ、それらは湿度変化後5~10分以内にほぼ平衡に達することを示した。次に、皮膚レプリカ法により各湿度条件下での皮溝の形状を比較し、湿度の低下による皮溝の深さの変化は明確でないものの、皮溝の本数が減少し、皮溝の本数の異方性が増加することを示した。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390014093884056192
  • DOI
    10.24538/jhesj.29.2_45
  • ISSN
    24332836
    13407694
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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