円形脱毛症を合併したアトピー性皮膚炎症例におけるJAK 阻害薬の治療効果

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of JAK Inhibitor on Atopic Dermatitis Patients Associated with Alopecia Areata
  • エンケイ ダツモウショウ オ ガッペイ シタ アトピーセイ ヒフ エンショウレイ ニ オケル JAK ソガイヤク ノ チリョウ コウカ

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抄録

<p>円形脱毛症(Alopecia areata:AA)は毛包に対する自己免疫反応により脱毛が生じる疾患で,アトピー性皮膚炎(Atopic dermatitis:AD)を合併すると,脱毛が難治化し治療抵抗性となることが多い。今回我々は,AD を合併した AA に対しヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬であるバリシチニブを投与し,AD と AA の両方が改善した症例を 3 例経験した。症例 1 は蛇行型 AA の 38 歳女性,症例 2 は汎発型 AA の 34 歳女性,症例 3 は汎発型 AA の 36 歳男性。3 例ともバリシチニブ投与開始 2 カ月後から発毛がみられ,AD のみならず AA に対する JAK 阻害薬の治療効果に対して患者満足度が高かった。文献的には JAK 阻害薬の減量や中止により AA が再発した症例が報告されており,継続期間については患者とよく話し合って決める必要がある。</p>

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 85 (1), 34-37, 2023-02-01

    日本皮膚科学会西部支部

参考文献 (13)*注記

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