大学生のひとり行動における探索的研究

書誌事項

タイトル別名
  • An Exploratory Study of College Students' “Hitori Koudou”

抄録

本論文は、ひとり行動と心理的居場所との関連について検討した。調査対象者は、大学生134 名であった。回答者の性別の内訳は、男性59 名、女性75 名であった。調査内容は、年齢と性別、ひとり行動の可否、一人でいるところを見られたくないと思う相手を質問し、社会的居場所尺度、個人的居場所尺度を使用した。分析の結果、一人でいるところを見られたくないと思う相手について、「いない」以外では、すべての場所において、「知り合い」が最も多く、続いて「見かけたら挨拶する程度の友人」が多いという先行研究を支持する結果となった。また、「一人で行ける」群、「一人では行けない」群との2群でt検定を行った結果、遊園地、キャンプ、海外旅行において、一人で行けない群が一人で行ける群よりも所属的居場所の得点が有意に高いという結果となり、一人で行ける群の方が所属的居場所が得られていない傾向にあることが示唆されたが、今後さらなる検討の余地が残された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ