ミトコンドリア脳筋症に併発した腹部大動脈可動性プラークに対してEVARを施行した1例

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  • A Case of Abdominal Aortic Mobile Plaque Complicated by Mitochondrial Encephalomyopathy Treated with EVAR

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抄録

<p>症例は56歳男性.高コレステロール血症にて近医よりスタチンが処方され,高クレアチンキナーゼ(CK)血症を来したため内服は中止されたが,依然として高CK血症が持続するため当院へ紹介となった.低身長,両下肢筋力低下,眼瞼下垂,左感音性難聴を認め,精査ならびに診断基準によりミトコンドリア脳筋症と診断された.腹部超音波検査で,下腸間膜動脈(IMA)直上の腹部大動脈内に著明な可動性を有するプラークを認め,塞栓症の発生が危惧されたため腹部大動脈ステントグラフト内挿術(EVAR)を施行した.手術では,腎動脈下腹部大動脈のIMA分岐部直上にデバイスを留置し,血管エコー検査で可動性プラークの消失を確認した.塞栓症などの合併症なく,軽快退院した.ミトコンドリア脳筋症に併発した腹部大動脈可動性プラークに対して,EVARによる治療を施行した症例を報告する.</p>

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