気管肉芽に増生した気管支動脈の側副血行路より出血した1例

DOI
  • 上野 悠
    聖フランシスコ会 姫路聖マリア病院 小児外科 医師
  • 高尾 智也
    聖フランシスコ会 姫路聖マリア病院 小児外科 医師
  • 宮田 広善
    聖フランシスコ会 姫路聖マリア病院 小児科 医師

書誌事項

タイトル別名
  • A case of bleeding from granulation tissue in the trachea along with collateral circulation in the bronchial arterie

抄録

症例は27歳の女性。生後10か月で肺炎球菌による細菌性髄膜炎となり水頭症を合併し重度の後遺症を残した。成長するにつれて誤嚥性肺炎を繰り返すようになり、19歳で胃瘻造設、22歳で気管切開術を施行された。25歳時に当施設に入所されたが、唾液誤嚥が多く肺炎を繰り返したため26歳で喉頭気管分離術を施行された。術後10か月目に気管より多量の出血を認め、頸部造影CTにて気管支動脈から肉芽への側副血行路より出血したものと診断した。挿管チューブを挿入してカフを膨らませて一時的に止血したが、翌日に再度出血して血液貯留による窒息により死亡した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390014115883815936
  • DOI
    10.24635/jsmid.45.3_263
  • ISSN
    24337307
    13431439
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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