漬け込み期間が梅シロップの品質・性状に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of the Sugaring Period on the Quality of Ume( Prunus mume Sieb.et Zucc.) Syrup.
  • ツケコミ キカン ガ ウメ シロップ ノ ヒンシツ ・ セイジョウ ニ オヨボス エイキョウ

この論文をさがす

抄録

福井県産ウメ(福井梅)の特徴を活かした加工品を開発する一環として、品種「紅映」冷凍ウメ果実から梅シロップを調製し、漬け込み熟成期間がシロップの品質や含有成分等に及ぼす影響について調べた。漬け込み期間が長くなるに従って、シロップ中のスクロースは減少、グルコースとフルクトースは増加した。有機酸はクエン酸、リンゴ酸ともわずかに低下した。褐変が進行し、色調は赤みを増した。官能評価により「照り」、「赤み」、「酸味」、「まろやか」、「しつこさ」、「総合評価」に違いが認められた。その結果、漬け込み期間が、梅シロップの品質・性状に影響を及ぼすことが明らかとなった。これらの結果を考慮すると、1か月よりも2 ~ 3か月漬け込むことで、まろやかで、安定した香りよい梅シロップを製造することができると思われる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ