超音波セラノスティクスに向けたマイクロバブルの開発と薬物送達法の構築薬物送達法の構築

DOI
  • 小俣 大樹
    帝京大学薬学部薬物送達学研究室
  • 宗像 理紗
    帝京大学薬学部薬物送達学研究室
  • 丸山 一雄
    帝京大学薬学部セラノスティクス学講座 帝京大学先端総合研究機構
  • 鈴木 亮
    帝京大学薬学部薬物送達学研究室 帝京大学先端総合研究機構

書誌事項

タイトル別名
  • Imaging and Drug Delivery using the Combination of Microbubbles and Ultrasound

抄録

治療(Therapeutics)と診断(Diagnostics)を一体的に行うセラノスティクス(Theranostics)は理想的な医療を提供しうる技術として注目されている。診断を適切に行うために、コンピュータ断層撮影(Computed Tomography, CT)、磁気共鳴画像(Magnetic Resonance Imaging, MRI)、 陽電子放出断層撮影(Positron Emission Tomography, PET)、術中蛍光診断(Intraoperative Fluorescence Imaging)や超音波造影(Ultrasound Imaging)は、臨床において欠かせないイメージング技術となっている。なかでも、超音波は安全性が高く長年にわたり診断に用いられてきた。また、脳中枢神経系疾患の一つである本態性振戦の治療に強力集束超音波が利用され、超音波の治療への応用が進められている。そのため、超音波はセラノスティクス構築のための有望な外部エネルギーとして期待されている。近年では、超音波造影剤(マイクロバブル:気体を脂質などで覆い安定化した微小気泡)を組み合わせた血流イメージングなどを用いて、より精度の高い超音波診断が行われている(図1A)。さらに、超音波とマイクロバブルを用いた薬物送達や焼灼治療などへの応用が期待され、活発に研究が進められている(図1B)。そこで本稿では、我々が進めてきた超音波セラノスティクスの実現に向けたマイクロバブルの開発と薬物送達法の構築に関する研究について紹介する。

収録刊行物

  • bioimages

    bioimages 31 (0), 19-25, 2023

    日本バイオイメージング学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390014128337325312
  • DOI
    10.11169/bioimages.31.19
  • ISSN
    09192719
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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