初年次教育における課題に関する教員の意識調査

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タイトル別名
  • Awareness of the Issues in First Year University Education Emerged from Teacher Questionnaire
  • ハツ ネンジ キョウイク ニ オケル カダイ ニ カンスル キョウイン ノ イシキ チョウサ

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抄録

<p> 近年,大学における初年次教育への関心が急速に高まる中,学生の学びを最大化とするためには,教員は自らが所属する大学において初年次教育に対して認識を共有する必要がある.そこでこの調査は本学の教員が初年次教育に対してどのような観点を持っており,また,初年次教育の中で学生が身につけていないと考えられる項目は何で,その原因を明らかにし,改善策も共有し初年次教育の学びの最大化へとつなげる事を目的に行った.調査は平成30年に本学専任教員81名に対して無記名の質問紙形式で行った.回答率は53%であった.初年次教育に関する43項目に対して,3件法のアンケートで項目ごとに「非常に重要」「重要」「できれば必要」をそれぞれ3点,2点,1点とし,各研究対象者に1つ選んでもらい,項目ごとの合計点を研究対象者数で割り平均値を算出した.平均値が高く重要度が高いと認識されていたのは,わからない時に質問をする力,講義などで集中して聞く力,コミュニケーション能力,相手の立場に立って考える事ができる能力などであった.また,学生が身につけていない項目の原因としては,学生の資質や高校までの学びとの違いに加え,学修環境に関する記述があり,改善策としては,教員の授業の工夫,学校全体での取り組み,そして地域社会との連携の必要性が指摘された.</p>

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