OK-432による硬化療法を行ったガマ腫4例
書誌事項
- タイトル別名
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- Ranula treated using sclerotherapy with OK-432
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説明
OK-432(ピシバニールⓇ)はA群溶連菌Su株をペニシリンで不活化したもので,癌の免疫療法薬として開発された.ガマ腫に対するOK-432を用いた硬化療法は低侵襲で安全な方法であることから,近年行われるようになっている.今回,当科にてOK-432による硬化療法を行ったガマ腫4例について報告する.3例に希釈置換法,1例に高濃度注入法を行った.全例注入回数は1回であった.1例で注入後に再増大を認めたが,その4ヵ月後には自然消退し,最終的には全例ガマ腫の消失に至った.副作用は,発熱,腫脹,疼痛を認めたが,重大なものはみられなかった.OK-432による硬化療法はガマ腫に対して有効性と安全性が高い治療法であると考えられ,治療の第一選択肢となり得ると思われる.
収録刊行物
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- 口腔・咽頭科
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口腔・咽頭科 36 (1), 59-64, 2023
日本口腔・咽頭科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390014128339412096
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- ISSN
- 18844316
- 09175105
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可