脳腫瘍患者に対するWii<sup>Ⓡ</sup>の介入効果

  • 坂本 勇斗
    杏林大学医学部付属病院 リハビリテーション室
  • 白土 大成
    鹿児島大学大学院 保健学研究科 JCHO熊本総合病院 リハビリテーション部
  • 牧迫 飛雄馬
    鹿児島大学 医学部保健学科 理学療法学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Effectiveness of Wii<sup>Ⓡ</sup>-based rehabilitation in Patients with Brain Tumors:
  • A Scoping Review
  • -スコーピングレビュー-

抄録

<p>【目的】</p><p>任天堂Wii(以下,WiiⓇ)は活用の用途が拡大しリハビリテ-ション(以下,リハ)に応用されるが,脳腫瘍患者を対象にした報告は限られている.今回,脳腫瘍患者に対するWiiリハの有効性を評価することを目的とした.</p><p>【方法】</p><p>PubMed, Cochrane Library,医学中央雑誌の各電子データベースとハンドサーチを用いたスコーピングレビューを行った.対象期間は2006年~2021年,言語は日本語と英語とした.</p><p>【結果】</p><p>検索された155件から3件が選択された.Wiiリハは脳腫瘍患者の身体機能やADL,身体活動への動機づけ,入院環境からの気晴らしについて有効であることが示唆された.</p><p>【結論】</p><p>Wiiリハは脳腫瘍患者の身体機能やADL,精神面を改善する可能性が示唆された一方,選択されたのは3件のみで,いずれも研究デザインの側面でWiiリハの有効性を明示するには不十分であった.さらに厳密なデザインの介入研究により効果を検証することが望ましい.</p>

収録刊行物

参考文献 (28)*注記

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