九州北部地域で発生した河川・ため池被害と筑後川堤防基礎地盤の被災分析

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抄録

<p>令和2年7月の豪雨によって,九州北部地域の河川で甚大な被害が発生した。また,大分県や熊本県のため池の一部においても被害が確認された。本調査論文では,地盤工学会災害調査団で調査した九州北部地域の河川のうち,筑後川,遠賀川および大分県の河川の被害状況について報告する。また,大分県および熊本県で発生したため池の被害状況についても合わせて報告する。</p> <p>筑後川本川では,今回の豪雨により,堤防基礎地盤でパイピングとみられる現象が発生した。本報告では,被災要因を分析するため,被災した堤防基礎地盤のモデル断面に対して,現地土質試験結果と計測された記録データに基づく外力(ハイドログラフ)を用いて,飽和・不飽和浸透流解析を実施した。得られた結果に基づき,想定される初期条件・地盤条件(初期地下水位の位置や透水係数等の地盤物性値)等が,パイピング破壊リスクに与える影響を明らかにした。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390014183333967232
  • DOI
    10.11512/jgsdr.1.1_156
  • ISSN
    27580490
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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