マンモグラフィシステム導入数の変遷に関する調査

  • 篠原 範充
    岐阜医療科学大学保健科学部放射線技術学科
  • 西垣 智鈴
    岐阜医療科学大学保健科学部放射線技術学科

書誌事項

タイトル別名
  • Study on the evolution of the numbers of mammography systems installed

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抄録

乳がん検診に用いられるマンモグラフィ装置は,日本医学放射線学会の定める使用基準を満たしていることが要求されている。すでにマンモグラフィは,全面的にデジタルシステムへと移行していると考えられ,ソフトコピー診断が主流となっている。しかし,我が国においてシステムの変遷を調査した論文は報告されていない。そこで,本研究では,2009年から2019年の導入件数について集計し,マンモグラフィの検出器のシステムの変遷について調査した。集計データは,月刊新医療に掲載している2009年から2019年の11年分の「マンモグラフィ設置施設名簿」を用いた。基本的に年々導入数は増加傾向にあり,アナログシステムは年々減少傾向,デジタルは年々増加傾向であった。2019年には,アナログシステム53.2%,デジタルシステム46.8%となったが,一部メーカーの FPD の導入数が集計データに無いため,デジタルシステムが同程度または,導入数が上回っている可能性が推察される。しかし,本データからは正確に把握することはできなかった。本研究は,参考文献を参考に実施したものであり,メーカー設置台数や都道府県別の台数においても実際と異なることも考えられる。しかし,2009年から2019年のシステム変遷について傾向を把握する資料としては有効であったと考える。

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参考文献 (1)*注記

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