クロスアポイントメント制度による活動報告―大阪公立大学建築学科倉方研究室との合同ゼミと研究交流の経過―

書誌事項

タイトル別名
  • Report on activities using a cross-appointment system Joint workshops and research exchange between laboratories at two different universities
  • クロスアポイントメント セイド ニ ヨル カツドウ ホウコク : オオサカ コウリツ ダイガク ケンチク ガッカソウカタ ケンキュウシツ ト ノ ゴウドウ ゼミ ト ケンキュウ コウリュウ ノ ケイカ

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抄録

大阪公立大学(当時は大阪市立大学)大学院工学研究科および工学部と武庫川女子大学大学院及び全学部との間において,2019 年,教育・研究に関する協定が結ばれた。それを契機に公立大学から本学にクロスアポイントメントの要請があり,2020 年度から,工学部建築学科倉方俊輔教授と武庫川女子大学生活環境学科黒田智子(筆者)との研究室間で,卒業研究のための合同ゼミが開始した。今年度(2022 年度)で3 年目を迎える。初年度の2020 年度はコロナ禍の一年目でもあり,合同ゼミは遠隔で月1 回,各研究室の所属学生が交代で成果を発表し,有意義な交流が実現したと思う。2 年目の2021 年9 月,倉方先生が教授に昇進され,建築学科の歴史・意匠講座に変化があった。その11 月,本学生活美学研究所において筆者が主宰する甲子プロジェクト研究会で,伊東忠太についてのご講演をお願いし,合同ゼミとは別に研究交流も始まった。伊東忠太は,甲子園ホテル(現・甲子園会館)の設計者遠藤新の東京帝国大学時代の恩師である。3 年目の今年(2022 年度),研究所の嘱託研究員をお願いし,伊東から遠藤への影響について共同研究を開始することになった。特に今年度は,大阪市立大学が,大阪府立大学と合併し大阪公立大学となった年でもある。このような変化の中で,2 年間の教育・研究の交流について振り返える。

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