搾取からの解放としての動物の権利

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タイトル別名
  • Animal Rights as Liberation from Exploitation
  • Leonard Nelson’s “Interest-regarding Argument”
  • レオナルド・ネルゾンの「利害関心論証」

抄録

ゲッチンゲン大学の哲学者レオナルド・ネルゾン(Leonard Nelson, 1882-1927)は、カント由来の批判哲学を自認しながらも、「利害関心」概念を軸に倫理学の体系を構築した。その中心には「人格の尊厳の平等」に基づく「利害関心の衡量原理」があり、それに基づいて政治・社会理論も動物の権利論も展開される。動物の権利論は1970年代以降に注目されるようになるが、倫理学的に基礎をもつネルゾンの説は極めて早期のものと考えられる。本論文では、ネルゾンにおける動物の権利論の仕組みを明らかにし、批判的な検討を加えたうえで、彼の動物の権利論の独自な点と問題点を検討する。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390014204799355904
  • DOI
    10.57385/synanthro.16.0_45
  • ISSN
    21881243
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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