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- 鈴木 千琴
- 済生会横浜市東部病院
書誌事項
- タイトル別名
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- Development of Nursing Intervention Program to Nurture the Power to Learn Toileting for Toddlers and Preschoolers
抄録
<p>排泄が自立する時期は,幼児の排泄の健康問題が生じやすく,養育者が子どもの対応に困難を抱えることがある.本研究は,幼児の自律的な排泄への移行に伴う幼児の排泄の健康問題や養育者の育児上の困難を予防・早期発見/介入するために,幼児が学ぶプロセスに着眼し,看護介入プログラムを開発することを目的とした.</p><p>研究デザインは事例研究を選定し,看護の中範囲理論であるMeleisの移行理論を基盤とした.データ収集は縦断的な半構成的面接法で行った.分析は,事例内分析を実施後,事例間分析を実施した.対象児と養育者いずれか,もしくは双方が排泄の自立のプロセスに課題がある事例には,移行理論に基づき役割補完を行う看護介入を実施したうえで,評価を行った.</p><p>研究対象者は22組の母子で,子どもの月齢は20か月から60か月であった.分析の結果,幼児の自立に向けた排泄の移行は,【共有される世界で自己の身体を知る】【繰り返す中で自分のコツを掴む】【生活の中でタイミングを捉える】の3つの学びを通して促進された.看護介入は22例中8例に実施した.母親の子どもへの対応に課題があった事例は母子で生じたずれが母子のみでは修正できなかった.子どもに課題があった事例は排便の感覚に問題があった.看護介入により,母親が子どもとのずれに気づき,子どもへの対応性が高まったり,排便の感覚が分かることで,子どもが排便を自分事として取り組むようになった.</p><p>本研究で,幼児は排泄する身体を感じ,排泄するために身体を使い,社会的に承認される排泄方法がわかり,それらを統合することで排泄が自立に移行していくことが明らかになった.これらの学びの視点を補完する看護により,幼児は排泄を自分事として取り組むようになったり,養育者の子どもを捉える視野を広げることにつながり,幼児の学ぶ力が育まれる環境が整った.本研究は幼児の自律的な生活に向け,幼児がどのように環境と相互作用しながら学び,発達的移行を遂げていくか,また,養育者が子どもの発達的移行に関与する方略について示唆を得た.</p>
収録刊行物
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- 関西医科大学雑誌
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関西医科大学雑誌 73 (0), 19-23, 2022
関西医科大学医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390014249140379776
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- ISSN
- 21853851
- 00228400
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可